高分子化学研究室との共同研究の成果が、鈴木くん(D3)、布川くん(M2)、三輪くん(M1)を著者としてPolymersに掲載されました (IF=4.7)。
モノマーの組み合わせや開始剤を変更することで多様な構造を有するポリエステルを合成し、ポリマー構造と接着性能の相関を調査しました。
今後、セルフスイッチ重合による環境に配慮した高機能性材料開発の更なる発展が期待されます。
https://doi.org/10.3390/polym16192767.
M2金子瑛一郎の論文がInternational Journal of Biological Macromolecules(IF=7.7)に掲載されました。
微生物由来セルロースナノファイバー(NFBC)の長い繊維長とそれに基づく優れた粘弾性特性を活かすことで動物細胞の浮遊培養における剪断保護材(Shear protectant)としての利用の可能性が示されました。
今後動物細胞の大量培養技術への応用が期待されます。
https://doi.org/10.1016/j.ijbiomac.2024.135938.
卒業生辻崎晴人の論文がCarbohydrate Polymer Applications and Technologies(IF=6.2)に掲載されました。
微生物由来セルロースナノファイバー(NFBC)の詳細な構造・物性解析に関する論文で、長い繊維長、高アスペク比に起因する優れた機械的特性や低濃度におけるネットワーク形成能などが明らかとなりました。
今後これらの特長を活かした、NFBCの新たな用途開発につながることが期待されます。
https://doi.org/10.1016/j.carpta.2024.100565.
東京大学の五十嵐圭日子先生・砂川直輝先生、京都大学今井友也先生、コンフォーカルサイエンス田中昭子博士、田仲弘明博士との共同研究の成果がInternational Journal of Microgravity Science and Applicationに掲載されました。
バクテリアを用いた宇宙(微小重力空間)でのセルロース合成に成功しました。
将来的に宇宙でセルロースを合成するための基礎技術になります。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ijmsa/41/3/41_410302/_article.
D2Hamidahの論文がComposites PartA: Applied Science and Manufacturing(IF=8.1)に掲載されました。
ポリオブチレンサクシネート(PBS)と類似した交互共重合体をナノフィブリル化バクテリアセルロース(HP-NFBC)にグラフト化し、PBSとナノコンポジットを作製したところ、少量の添加でも物性を向上できることが分かりました。
また、このナノコンポジットはPBSと同等の生分解性を有していることが確認されました。
https://doi.org/10.1016/j.compositesa.2024.108341.
卒業生の久語博士の論文がPolymer Journal に掲載されました (IF=2.8)。
綿繊維を低濃度アルカリに浸し、液体窒素を用いて急速冷却することにより、外周部がセルロースⅡ型、中心部がセルロースⅠ型から成る複合繊維の調製に成功しました。
外周部がセルロースⅡ型になることで破断強度、靭性を増強することに成功しました。
これは簡便に優れた特性を有する新規セルロース繊維を調製する方法として期待されます。
https://doi.org/10.1038/s41428-024-00928-3.
高分子化学研究室との共同研究の成果が、太田(M2)、鈴木(D3)を筆答・第二著者としてMacromoleculesに掲載されました (IF=5.5)。
有機塩基触媒による環状酸無水物とオキセタンの開環交互共重合系を確立しました。
また、本重合系をセルフスイッチ重合へと適用することでブロック共重合体のワンポット・ワンステップ合成を達成しました。
https://doi.org/10.1021/acs.macromol.3c02483.
D3久語の論文がPolymer Journal に掲載されました (IF=2.8)。
希アルカリ後処理を複数回行うことで、セルロースⅡ型の結晶化度を20%程度向上させることに成功しました。
この方法を用いることにより、高結晶性のセルロースII 型を調製することが可能となり、高い機械的強度を有するセルロースII 型材料の開発につながることが期待されます
https://www.nature.com/articles/s41428-024-00890-0.
高分子化学研究室との共同研究の成果が水上くんを 筆答著者として、ACS Macro Letters に掲載されました (IF=5.8)。
再生可能な資源として大量に存在するセルロースから誘導されるモノマーを用い、開環重合を行うことによって様々な構造の多糖を合成可能です。
また、解重合することによってケミカルリサイクルが可能であり、サーキュラーエコノミーへの貢献が期待されます。
https://doi.org/10.1021/acsmacrolett.3c00720.
D3久語の論文がCarbohydrate Polymers に掲載されました (IF=11.2)。
低温希アルカリ処理におけるセルロースI 型からII 型への結晶転移機構を明らかにすることに成功しました。
また、低温希アルカリ処理の処理条件を調整することで、結晶転移を制御できることが示唆され、この方法を用いることによるセルロースI 型およびII 型からなる新規セルロース材料の創製が期待されます。
https://doi.org/10.1016/j.carbpol.2024.121907.
Chaehun (D2) の研究成果が GIANT に掲載されました (IF=7)。
高分子化学研究室との共同研究の成果です。
様々な分子パラメータを有するバイオベースの糖鎖―テルペノイド複合材料を用いて三次元ネットワーク構造であるジャイロイドや穴あきラメラ構造の構築に成功しました。
特に、バルクおよび薄膜でも安定的に三次元ネットワーク構造を構築したことで本材料がナノテンプレートの製造に応用が期待されます。
https://doi.org/10.1016/j.giant.2023.100211.
高分子化学研究室との共同研究の成果が江部くんを筆頭著者として Angewandte Chemie に掲載されました。
本報告ではロタキサンの形で多環状高分子を取り込んだネットワークポリマーの合成に成功し、この巨大なロタキサンを「マクロロタキサン」と名付けました。
マクロロタキサンは環状高分子のリングの数や大きさを自在にアレンジできるため構造や分子設計に非常に大きな自由度があり、今後幅広い用途への応用が期待されます。
https://doi.org/10.1002/anie.202304493.
高分子化学研究室との共同研究の成果が海老井くんを筆答著者として、Polymer Chemistry に掲載されました(IF=5.364)。
環化重合により多環状ポリスチレンの系統的な合成に成功し、多環状構造が諸物性に与える影響を系統的に評価しました。
さらにポリスチレンセグメントを有する多環状コポリマーの合成にも成功しました。
https://pubs.rsc.org/en/content/articlelanding/2023/py/d3py00449j.
高分子化学研究室、東京大学五十嵐先生、砂川先生との共同研究の成果が勝原くんを筆答著者として、Carbohydrate Polymers に掲載されました (IF=10.723)。
様々な置換度のアセチルセルロースとポリデカノラクトンとのトリブロックコポリマー(AcCelx-b-PDL-b-AcCelx) における構造、物性を評価しました。
セルロースを含む新たな熱可塑性エラストマーとしての利用が期待されます。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0144861723004411?via%3Dih.
高分子化学研究室との共同研究の成果が、磯野先生を筆頭著者としてBiomacromolecules(IF= 6.978)に掲載されました。
国立清華大学のChen先生とCERMAVのBorsali先生との国際共著でもあります。
マルトオリゴ糖とソラネソールからなる単分散ブロックコオリゴマーのミクロ相分離により、糖質ミクロドメインを有する様々なナノスケールのモルフォロジーを構築することに成功しました。
従来のLAM、HEX、BCCだけでなく、GYR、HPL、Fdddネットワーク形態を持つナノ材料へのアクセスが可能になりました。
"Tailored Solid-State Carbohydrate Nanostructures Based on Star-Shaped Discrete Block Co-Oligomers"
https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acs.biomac.2c00813.
高分子化学研究室との共同研究の成果が Polymer Chemistry に掲載されました(IF=5.364)。
ピバリン酸セシウムを触媒とした、エポキシドと無水トリメリット酸の開環交互共重合によるハイパーブランチポリエステル(HBPE)の新規合成法を開発しました。
無水物、エポキシドおよびアルコール開始剤を適切に選択することで、異なる骨格構造を持つ様々なHBPEを得ることができます。
その汎用性と簡便性より添加剤やバイオメディカルなど幅広い用途で利用できる可能性があります。
"Synthesis of Hyperbranched Polyester via Ring-opening Alternating Copolymerisation of Epoxide with Cyclic Anhydride having a Carboxyl Group"
https://pubs.rsc.org/en/Content/ArticleLanding/2022/PY/D2PY00571A.
高分子化学研究室との共同研究の成果がMacromolecules に掲載されました (IF=6.057)。
アルカリ金属カルボン酸塩がエポキシドおよびエピスルフィドの開環重合にシンプルかつ効率的な触媒として使用でき,コントロール可能な分子量および低分散性を有するポリエーテルおよびポリチオエーテルを得ることができることを実証しました。
"Polyether/Polythioether Synthesis via Ring-Opening Polymerization of Epoxides and Episulfides Catalyzed by Alkali Metal Carboxylates"
https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acs.macromol.2c00656.
分子集積化学研究室の山本先生との共同研究の成果が Polymers に掲載されました (IF=4.967)。
環状ポリマーが直鎖状ポリマーに比べてAgNPsに優れた安定性を付与していることを明確にしました。
また、環状ポリエチレングリコールの使用によりコロイド安定性が向上したことで、高い耐塩性を利用した生体系への応用が可能になりました。
"Size Control and Enhanced Stability of Silver Nanoparticles by Cyclic Poly(Ethylene Glycol)"
https://www.mdpi.com/2073-4360/14/21/4535.
分子集積化学研究室の山本先生との共同研究の成果が Polymers に掲載されました (IF=4.967)。
(3-ヘキシルチオフェン)を合成し,その環状トポロジーに起因する酸化還元挙動を調査しました。
"Molecular Weight-Dependent Oxidation and Optoelectronic Properties of Defect-Free Macrocyclic Poly(3-hexylthiophene)"
https://www.mdpi.com/2073-4360/15/3/666.
苫小牧高専甲野先生との共同研究の成果が ACS Applied Nano Materials に掲載されました (IF=6.140)。
4級アンモニウム塩のNFBCへの導入によるカチオン化により、抗菌性材料、ナノフィラー、凝集剤としての利用が可能となりました。
https://doi.org/10.1021/acsanm.3c00616.
Taiki Nishimura, Satoshi Katsuhara, Chaehun Lee, Brian J. Ree, Redouane Borsali, Takuya Yamamoto, Kenji Tajima, Toshifumi Satoh, and Takuya Isono,
Fabrication of Ultrafine, Highly Ordered Nanostructures Using Carbohydrate-Inorganic Hybrid Block Copolymers,
Nanomaterials 2022, 12, 1653, DOI: 10.3390/nano12101653.
Hamidah binti Hashim, Nur Aisyah Adlin binti Emran, Takuya Isono, Satoshi Katsuhara, Hiroko Ninoyu, Tokuo Matsushima, Takuya Yamamoto, Redouane Borsali, Toshifumi Satoh, Kenji Tajima,
Improving the mechanical properties of polycaprolactone using functionalized nanofibrillated bacterial cellulose with high dispersibility and long fiber length as a reinforcement material,
Composites Part A 2022, 158, 106978, DOI: 10.1016/j.compositesa.2022.106978.
Tomohisa Watanabe, Yubo Wang, Tomoko Ono, Satoru Chimura, Takuya Isono, Kenji Tajima, Toshifumi Satoh, Shin-ichiro Sato, Daichi Ida and Takuya Yamamoto,
Topology and Sequence-Dependent Micellization and Phase Separation of Pluronic L35, L64, 10R5, and 17R4: Effects of Cyclization and the Chain Ends,
Polymer, 2022, 14, 1823, DOI: 10.3390/polym14091823.
Ryo Takahama, Honami Kato, Go Takayama, Kenji Tajima and Tetsuo Kondo,
Physical characteristics and cell-adhesive properties of in vivo fabricated bacterial cellulose/hyaluronan nanocomposites,
Cellulose, 2022, DOI: 10.1007/s10570-022-04480-2.
Satoshi Katsuhara, Yasuko Takagi, Naoki Sunagawa, Kiyohiko Igarashi, Takuya Yamamoto, Kenji Tajima, Takuya Isono, and Toshifumi Satoh,
セロオリゴ糖誘導体をハードセグメントとするバイオベースエラストマーの開発,
Cellulose Commun., 2021, 28, 140-148.
Takaaki Fujiwara, Ayumi Fujishima, Yui Nakamura, Kenji Tajima, and Min Yao,
Structural snapshot of a glycoside hydrolase family 8 endo-β-1,4-glucanase capturing the state after cleavage of the scissile bond,
Acta Cryst. 2022, D78, 228-237, DOI: doi.org/10.1107/s2059798321012882.
Hiroyuki Kono, Haruto Tsujisaki, and Kenji Tajima,
Reinforcing Poly(methyl methacrylate) with Bacterial Cellulose Nanofibers Chemically Modified with Methacryolyl Groups,
Nanomaterials, 2022, 12, 537, DOI: doi.org/10.3390/nano12030537.
Onyinyechukwu Justina Oziri, Masatoshi Maeki, Manabu Tokeshi, Takuya Isono, Kenji Tajima, Toshifumi Satoh, Shin-ichiro Sato, Takuya Yamamoto,
Topology-Dependent Interaction of Cyclic Poly(ethylene glycol) Complexed with Gold Nanoparticles against Bovine Serum Albumin for a Colorimetric Change,
Langmuir 2021, ASAP, DOI: doi.org/10.1021/acs.langmuir.1c03027.
Hiroyuki Kono, Eiki Tsukamoto, Kenji Tajima,
Facile Post-Carboxymethylation of Cellulose Nanofiber Surfaces for Enhanced Water Dispersibility,
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Saburo Kobayashi, Mayoh Ashiya, Takuya Yamamoto, Kenji Tajima, Yasunori Yamamoto, Takuya Isono, Toshifumi Satoh,
Suzuki–Miyaura Catalyst-Transfer Polycondensation of Triolborate-Type Carbazole Monomers,
Polymers, 2021, 13, 4168, DOI: doi.org/10.3390/polym13234168.
Oziri Onyinyechukwu J., Yubo Wang, Tomohisa Watanabe, Shuya Uno, Masatoshi Maeki, Manabu Tokeshi, Takuya Isono, Kenji Tajima, Toshifumi Satoh, Shin-ichiro, Sato, Yutaka Miura, and Takuya Yamamoto,
PEGylation of Silver Nanoparticles by Physisorption of Cyclic Poly(Ethylene Glycol) for Enhanced Dispersion Stability, Antimicrobial Activity, and Cytotoxicity,
Nanoscale Adv., 2022, 4, 532-545, DOI: 10.1039/D1NA00720C.
Ryo Takahama, Honami Kato, Kenji Tajima, Satomi Tagawa, and Tetsuo Kondo,
Biofabrication of a Hyaluronan/Bacterial Cellulose Composite Nanofibril by Secretion from Engineered Gluconacetobacter,
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Kenji Tajima, Tomoya Imai, Toshifumi Yui, Min Yao, Inder Saxena,
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Yoshinobu Mato, Maho Sudo, Hironori Marubayashi, Takuya Yamamoto, Kenji Tajima, Hiroshi Jinnai, Takuya Isono, Toshifumi Satoh,
Densely Arrayed Cage-Shaped Polymer Topologies Synthesized via Cyclopolymerization of Star-Shaped Macromonomers,
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